私は医療・福祉関係の専門商社でセールス営業として外回りをしています。

先日、以前からお世話になっているお取引先の施設が、新たにもう一つ施設を建てるという話を聞き、それから何日もしないうちに手土産を持っていきました。

実はその時点では開設の話がまだ公になっておらず、当方だけに先に教えて頂いていたという内情もあり、あくまでも担当者としての個人的なお祝いということで、大きなお花やお祝い金ではなく、お茶と茶菓子のセットを持参しました。

商品は京都にある老舗「舞妓の茶」の抹茶入り煎茶と、緑茶で作った金平糖のセットです。価格は3,000円ほどであったかと思います。

実は以前より、訪問するたびに取引先でお茶を出して頂き、それがとてもおいしかったため、「どこのお茶ですか?」などという会話から、先方が非常にお茶にこだわりを持っていることを感じていたため、ちょっとしたお気持ちとして何かをお渡しする時には、お茶が良いだろうと考えていました。

当方は関東エリアに就職しましたが、生まれは関西で、当時より舞妓の茶の評判は良く聞いており、お茶の味も本当においしいので実家の母に頼んで送ってもらったのです。

後日召し上がって頂いた感想を伺うと、「本当においしいお茶だったよ。僕の好みまで知っているとは驚いた。お茶の良さもしっかり理解できる人に悪い人はいないからね。」とお褒めの言葉をいただきました。

とっても嬉しかったのを覚えています。

贈り物はどれだけ気持ちを込めるかが大事です。建前ではなく、本当に相手が喜んでくれるものを想像して用意するに尽きます。

そしてお祝い事に関する贈り物であれば、その事実がわかってからなるべく早くお渡しすることが大切なのではないかと思います。