私が始めて美容室に行ったのは、まだ幼稚園の時だったので6歳でした。

もちろんそれは母に連れられて行ったもので、自ら選び自ら行ったものではありません。自分ひとりで行き始めたのは、小学校5年生11歳の時でした。

6歳の幼い私の髪は、ずっと伸ばしていた事もあって、背中まであるロングヘアでした。綺麗にカットして、幼稚園の卒園と小学校の入学に備えようというのが、初美容室のきっかけです。

母がパーマをかけている横の席で、私も鏡に向かいケープをかけてもらった時のわくわくを覚えています。毛先をそろえてもらい、両サイドにわけた毛束を編みこんでもらった時は、本当に綺麗な仕上がりで嬉しかったです。

それからしばらくして、厳しかった祖母からショートヘアにされ、こまめにカットする必要が出来て、11歳の時には一人で美容室に通うようになりました。

幼かった頃に編みこんでもらってからずっと、母と一緒に通っていた美容室なので、自分一人でも通いやすかったです。

その後、初めて自分で選んだ美容室に行ったのは、高校を卒業したばかりの18歳の時です。

一時はショートヘアにしていた私でしたが、中学生になってから再び髪を伸ばし、その頃にはまた背中まであるロングヘアになっていました。

家の近くにも美容室はたくさんあったのですが、どんな雰囲気でどんな事が得意な美容室なのかさっぱり分からず、地元のタウン情報誌の美容室特集を見て探しました。

家からもさほど遠くなく、外観も内装もシンプルだけど綺麗な明るそうなところでした。料金はリーズナブルで、スタイリストさんで変わらないのが安心でした。

初めてその美容室に入った時、外から見るよりも広くてちょっと落ち着かないなぁとドキドキしました。

そこでは、カットとパーマをお願いしました。もともと天然パーマでクセの強い私の髪です。

不安もあったのですが、美容師さんは始める前に髪質をよく見て、しっかりカウンセリングから始めてくれたので安心しました。カットもシャンプーも丁寧で、このお店を選んで良かったと思いました。

ところが、パーマをかけはじめ施術が長くなってきたら、シャンプーやトリートメントを買いませんかと言い始めました。

まさかセールスされるとは思ってなかったので、どうしようと戸惑いましたが、「いつも使っているのがたくさん残っているし、気に入っているので大丈夫です」と断りました。

しかし、「髪にいいから」「市販のシャンプーでは髪がかわいそう」としつこく、しまいにはパーマの持ちがよくなるからと言って、スタイリング剤を勧めてきました。

頑張ってお断りしていたのですが、最後の仕上がりの時にオーナーの方も出てきて、「すごく素敵。そのヘアスタイルと綺麗な髪を保つために、うちのシャンプーはぜひおすすめ」ととどめのセールスにあいました。

もうイヤだイヤだの気持ちが強くて、「持ち合わせがない」や「また今度」と必死に断り、二度目はないなと思いながら急いで支払いを済ませて帰りました。仕上がりは良かっただけに残念です。

それから一年ほど美容室めぐりをして、ようやく気に入った美容室に出会えました。数年通いましたが、就職の時と結婚の時に引越しをして、その後も2,3回美容室は変わっています。

今はようやく落ち着いて、現在の美容室が一番長く通っていると思います。

自分の髪が綺麗だと、女性はテンションもあがると思うので、行きたいなと思った時が美容室デビューには良いと思います。年齢は関係ないかな、と思っています。