38歳主婦です。
これは現在中2の長男が中1のころ、まさに反抗期真っ最中のときの話です。
いつもわたしや弟に口で勝てない長男なのですが、穏やかで優しいのが彼の長所とも言えます。
そんな長男も中学生になり、人並みに反抗期を迎えました。
機嫌が悪いとわたしの言うことの逆の言葉で言い返してきます。
あるとき、勉強しながらテレビをつけていた長男に、「それならちゃんと勉強できないでしょ?」と叱りました。
すると、さぁ言い返すぞという張り切った顔で振り向いた長男は、「ちゃんと勉強できないって!!」と力いっぱい言うのです。
わたしは一瞬固まって大笑いしました。
それを言うなら「勉強できるって!!」ですよね。
「勉強できないんじゃないの!」とつっこまれた長男は、そこで初めて自分の言い間違いに気づいて顔を赤らめ、「勉強…できるって…」と、照れくさそうに言い直しました。
そのなんとも微笑ましい姿にイライラも吹っ飛んだわたしは、こんな反抗期の子からも癒しをもらっているんだなぁとしみじみ考えました。
その子の持つ可愛げは反抗期であっても消えるわけではありません。
その瞬間を見逃さずに感じられる親であり続けることが、子どもの反抗期を乗り越えるために大切なのかなと思いました。
1年経った今では反抗期も収まってきています。
周りのお子さんと比べるとピークが過ぎるには早い気がしていますが、もともとの息子の性格のおかげなのか、大切なことを意識できた自分のおかげなのかはわかりません。
でも、反抗期を少し楽しめたような気がします。